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閉塞性動脈硬化症  診断と治療

触診の様子 超音波血流計
触診の様子 超音波血流計

診断は問診、理学所見、生理検査、画像診断で行います。問診では、どんな症状がいつから出現したのか、危険因子はないかなどをお聞きします。理学所見では視診、触診が中心で、皮膚の状態を見たり、脈の状態を調べたり、足の皮膚温を調べます。この段階でおおむね見当がつきますが、さらに超音波血流計や足関節/上腕血圧比(ABI)などの生理検査を行います。足関節/上腕血圧比はABIと言われ、足関節で測定した血圧を上腕の血圧の高いほうで割ったあたいです。通常は0.9から1.3が正常値で、簡便な検査ですが、信頼性の高い検査です。世界的なガイドラインでも、70歳以上の男女、50歳以上で危険因子おお持ちの方は検査されるよう推奨されています。

閉塞性動脈硬化の画像診断
画像診断としては、血管エコー検査、CT、MR、血管造影検査などがあります。CTや血管造影などの造影剤を使用する検査は腎臓に負担をかけますので、慎重に適応を決めます。血管エコー検査は当院でできますが、CT、MR、血管造影は当院ではできませんので、必要に応じて他院に紹介させていただきます。

閉塞性動脈硬化の治療

治療は症状や重症度に応じて行いますが、
大きく分けて保存療法と血行再建術とに分けることができます。

保存療法
・薬物療法
・運動療法
・生活指導
血行再建術
・血管内治療(カテーテルによって狭窄部や閉塞部を広げる)
・バイパス手術

当院では血管内治療や手術は行いませんので、主に保存療法を中心に治療します。
糖尿病、高脂血症、禁煙などのリスクファクターのコントロールとともに、運動療法や薬物療法を行います。最近、高炭酸泉浴といって炭酸ガスの末梢循環改善効果を利用した治療が注目されていますが、当院でも薬物療法や運動療法に加え、保存療法の一環として行っています。
いずれにせよ早期の診断と治療の開始が大切です。一度ご相談ください。

専門科目

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村山医院

循環器内科・外科・血管外科

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